ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

5月のためのプレイリスト、解説。

Apple Musicのせいで、物理的にCDをプレイヤーに突っ込むことが
ついに面倒になってしまいました。
いや、CDで持っててApple Musicにない曲も多数あるんですけど、
正直、音楽はニュアンスなんで、似たものを探すことにむしろ
楽しみを覚えてしまいます。

さて、で垂れ流してるのも月イチくらいでは
まとめようかと思ってプレイリスト作りました。
月額で聴ける範囲でかき集めたものです。

AM9:00、晴天(5月の)


ざっくり全体のイメージはリンク先にもありますが、
まぶしすぎて、落ち込む5月病と、誘発される厨二病という
二大症候群がテーマになってます。
全33曲、ジャンルはそれなりに広いですが、ブルースはないです。
ガムランも入れませんでした。そんな感じ。

ここからは各曲紹介。
まとまりないべよ。

”12345678” CAPSULE

かなり急な入り方をしますが、焦燥感を無視して
音楽をかけようとしたリスナーをさらに圧迫しつつ、
ポップとビートを刻みます。

”夏のにおい” フラワーカンパニーズ

力強いボーカルで、さらにヤケクソさをましていきます。

”ランデブー” Little Tempo

ここで力を抜きます。ダブですけども、
この流れではむしろわりと空虚なポップの感触だけが
残るとよいと思います。
ポスターカラーで塗ったみたいな街並み。

”SHIFT” CAPSULE

キュッと、塗り替えます。
ポップ、ポップ、ポップ。
5月に置いて行かれたのではなくて、
からっぽな心がはぐれたのは知ってるから、
ビートは勝手に鼓膜を揺らすだろ。

"Me & Bobby McGee" DOUBLE FAMOUS

扉を開ける。人のうちだと思う。
いい歌だから歌えるなら一緒に歌ったらどう。

”また明日” フラワーカンパニーズ

じんわりと暑い、夏はまだ先だろ?
季節と関係ないんだよね。こういうのって。
ここにある体を思い出して。
そこにこぼれている感情。

"ツァラトゥストラはかく語りき (原題:Also sprach Zarathustra)" DOUBLE FAMOUS

地球は勝手に回るし、街も勝手に動く、僕も勝手に動く?
フリーに。

"Sei Lá (A Vida Tem Sempre Razão)" トッキーニョ & Vinícius

木陰のイメージ。炭酸水なんか気取り過ぎてると思ったけど
砂糖って、もうそんなにいらない感情したりするし、
意外と体にしっくりくるところある。

”chimney song” ゴンチチ

木陰のイメージ、でも
これはファンタジックなほどに鮮明で、
実感のある涼やかさ。

”Happy End” 坂本龍一

5月は太陽が一番眩しくて陰影ははっきりする。
雲が伸びてきて覆うのは一瞬。
ヒロイックなオーケストラ。

"Parolibre" 坂本龍一

グレースケールのやわらかさ。
祈りのようなボーカルをオリジナルで聞いてるので、
僕には特に、儚げに響く。

"Humans + Ants in Proportion (Unfinished)" Kilo Kish

曇りのまま人に会うようなこともある。

"Existential Crisis Hour!" Kilo Kish

この2曲はアルバムでも隣り合わせ。
きゃわわ。インタルード。

"Sad Machine" Porter Robinson

転調。曇が晴れれば、嫌んなるくらい眩しい。

"A Truly Happy Ending" Junior Boys

5月のカラフルさと、グレーと
一度、引いて見るような感じ。
シャイな感じ。

"No Intention" Dirty Projectors

自由なボーカル。太陽は支配者かもしれないが
より自由な人の声。支配しなくても自由。

"Kick the Can" Junior Boys

この辺の要素は趣味ですね。
タイムラプスで雲が街に落とす影を見ている。

"Something Isn't Right (Fakesch Remix)" Herbert & Taprikk Sweezee

趣味2。迷い込んでますね。
キュートでキッチュな電子音。
街でのウィンドウショッピングみたいな。

"D-Tron (Fakesch Remix)" Scaffolding

商店街も終わります。
見るものもなくなってぐだぐだしてます。

"Stillness Is the Move" Dirty Projectors

停滞、ですが、オーガニックな音は
熱を思い出す。そう言えば、太陽も強かった。

"We Love (feat. Fannie Lineros)" Arigato MassaÏ

どうしようもなく退屈な時に
ふと、生きていることを悲しく思うことが
喜ぶことにそのままつながるような。

"Flicker" Porter Robinson

ハッピーを続けようとする、ロボトミー手術。
不気味で、キュート。
前の曲と合わせて、最近のお気に入り。

"Sunshine Feat.Bird" FreeTEMPO

ダンスをもう少しピュアにナイーブに
人のものに返します。オーセンティックな作り。

"小浜節 (こはまぶし)" 大島 保克/中国古筝:姜 小青

踊れば疲れます。えぇ。
木陰、ですが、さらに暑いのです。
踊ったから。

"サボッタージュ(放課後の川べりver.)" たんきゅんデモクラシー

たんきゅんのオリジナルと迷いましたが、
よりイマジナリーな方を選びました。
ロリータなんてなかったんや。

"祈れ呪うな" KIRINJI

開き直り、です。
いや、しかしいい歌。地面に足がついてる。

"はなれ ばなれ" クラムボン

青すぎる空みたいな、声。

"何をするでも話すでもなく" 空気公団

高すぎる空と、ここにある空気をつなぐ。
というよりは、すでにつながっている。だろ。

"スカイ ハイ" Little Tempo

空気を、風景をもう一度引きで
受け取り直す。そこに、いる自分は太陽の暑さも感じる。
この世界に降りている。

"jika Dile a Tu Mamá" Finzi Mosaique Ensemble

遠くに行きたい、という気分とジプシーはかなりマッチする。
奔放で艶やかなボーカル、あと、ベースがこれは意外としぶいのよね。

"ア・リトル・ビット・オブ・ソープ" PIZZICATO ONE

ちょっとはしゃぎ疲れたので見上げる感じ。
ひとりぼっちのピチカート、小西はレコードに埋もれている。

"tampopo" ゴンチチ

ゴンチチのおおらかさと繊細さとが詰まってます。
ここがエンディング。道端に咲く花は美しいか。
見に行きませんか。

"Banana Ripple" Junior Boys

エンディングのあとに、もう一周することを見越して
カプセルと親和性の高いのを選んでます。
でも、この人自体もこじらせ感がたまらん。