ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

本屋に行った備忘録

先日、久しぶりに本屋にじっくり居座りました。
買うほど、読む本がないわけでもないので、
ひたすらタイトルと装丁をチェックして
少しペラペラという不審な人間でありました。

その中で、いくつか面白そうなのを備忘録として
ピックアップしておきます。

亡き人へのレクイエム

亡き人へのレクイエム

これはエッセイですが、献花としての文章は
常に読むに値するもののような気がします。

季弘、森﨑秋雄、須賀敦子、松井邦雄、西江雅之
米原万里、澁澤龍彥、大江満雄、丸山薫菅原克己高峰秀子野呂邦暢ほかの28人。

とのことで、書かれているメンバーも非常に気になります。

幻花

幻花

続いてこちらは、随筆集ということですが、とにかく装丁に惹かれる。
非常に小ぶりなつくりになっていて、正方形に近い。
寝転がって気楽に、隙間の憂鬱に効きそうな本です。

台湾生まれ 日本語育ち

台湾生まれ 日本語育ち

日本におけるクレオール的立ち位置のようでもありますが、
同時にこういう、さっくり明るいトーンで書けなかった
いわゆる在日文学との対象に悩んでしまいそうではあります。

こちらは実直な研究に基づく政策提言までの明快なパッケージです。
こういう数字に基づく議論をベースにしたうえで、
そもそも少子化は問題化すべきなのかを改めて考えたいところ。
誰か読んどいて。

これも非常にしっかりとした仕事になっています。
筆者の父親からの聞き取りによる20世紀を貫く、個人史。
無数の無名の人たちの中にこそ、無名の私たちに連なる歴史はあるだろう。