ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

「小山昇の失敗は蜜の味 デキる社長の失敗術」小山昇

意外とよい本でした。
失敗は恐れてはいけないなどと言いますが、そのもう一歩先の話。

失敗してもいい会社、
組織をどうやって作るかということに主眼がある。
実際上司が失敗したっていいと言ってきたって
誰も失敗をしたい人間なんていない。
それにそもそも上司も
「(最悪)失敗してもいい」だったりするわけだし。

そうではなくて、小山は本気で
失敗はしないといけないと思ってるから
失敗させるための工作すらする。
この辺のやり方は賛否両論あるとは思うけど
方向はなんであれラジカルであることは経営者にとって
必須の素養である気がする。

その間、私は、失敗に向かって突き進む彼らの姿を目の当たりにしないように、自宅で昼寝してから、夜の街に出かけて酒を飲むという生活を続けていました。下手に彼らの仕事ぶりを見てしまうと、「ああしたらいい」「こうしたらいい」と助言して、彼らのプロジェクトを成功に導きかねなかったからです。
(P.125)

私は狐塚の名刺に、こんな肩書きを入れさせました。
「部長(タバコをやめたら)」
名刺交換するたびに「いいですねえ」と笑われます。こうしてさすがの狐塚も煙草を断念。
(中略)
この姿勢は経営者として、上司として極めて重要です。こいつが「やる」といったら、絶対に「やる」。まずその姿勢を部下の脳裏に焼き付けるのです。
(P.160-161)