ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

浜辺の狂人とシルクロードのトートバッグ

ニートもたまにはお散歩をします。

本日は京都、室町を歩くことにしまして、ここいらは
織物問屋があった場所なんですが、ちょうどいま産業が
形態変化を遂げているようであって、反物屋が風呂敷の小売をしたり、
あるいは抜けたところに、良さげな雑貨、レストランが入りやすい地域であります。

京都にいたらたまには歩いてチェックしたいところです。

そしたら、国際写真祭をやってるだとかで、
普段入れない問屋さんの蔵の中での展示ということにつられて
ホイホイと入っていきます。

京都国際写真祭

5月22日までとか、運よく入れた感じですが
作品点数としてはちょっと少なかったかな。

ヨーガンレールという名前も聞いたことがあると思っていたら、
嫁の本棚にある名前だった。ので、結局よくは知らないのだけれど、
鳥の死骸にプラスチックキャップなんかが呑まれていたかのような写真が数点。

浜辺に漂着したとされるペットボトルやプラスチックの何かを
組み合わせた照明器具が10点超。
写真が欲しい?ではこちらへ

そして、砂浜でただ鳥が死んでいる、写真を時を変えて
風と時間を感じさせる組み合わせの写真。

全体的に無邪気である。無邪気さは、どうも横から触りにくい。

2階ではその制作風景なんかもあって、
やっとヨーガンレールの真剣そのものの手つきを見ることができて、
あぁ、これは「あそこのおじいちゃんボケちゃってね、」と
こそこそ腫れ物に触るような感じでご近所さんに見られてたに違いないと
そう確信したのではあるのだけれど、
これは別に馬鹿にして言っているというわけではなくて
たぶんある種の人間はこういう状況に絶対的に憧れている。

「危険ではないが、狂っている」ということほど
安心できるものはあるだろうか、いや、まったくうらやましく思う。

そんな彼は交通事故で亡くなっているらしい。
ボケていたかどうかなど僕の知ったことではないが、
理想的な状況はよりよく生きるために交通関係には
特に気を使って生きていきたいですね。

さて、そこを出まして、
御池の手前にございます文椿ビルディングも
やはり顔を出しておきたいところなんですが、
気づけば2Fがキッチンの展示場になってるとかでまったく残念至極。
椅子や机はいつでも見て撫でたりしたいですが、
シンクやコンロにはあまりそういう趣味がないので、パスします。

こまっしゃくれたカフェの向こうになんか見ない感じの
テキスタイルがあります、おっと、と眺めるとどうも
オリジナルテキスタイルのようです。
お店はこちら

色鮮やかだけどキッチュには触れないシックで
エキゾチックなセンスのテキスタイルで個人的には
日傘やクッションがしっくりくる気がします。
キャスキッドソンをシルクロードフィルターで圧縮した感じのテイストです。

トートバッグが結構置いてあるのだけど、
これは正直魅力を感じません。
というか、トートバッグはざっくり感が使い回しやすいのであって
こんなおセンチで手の込んだ柄だとどうもトートバッグの印象と喧嘩します。

あと、乙女文化発信とか言ってティーポット用にかぶせるやつを作るなら
是非アフタヌーンティーあたりとコラボしてティーセットを作るべき。
ミニケーキやマカロンを置いてプレス式の紅茶でいただくとか
これくらいしたいじゃないですか、ねぇ。

まぁ、しかしちょっと久しぶりにちょっとテンション上がる感じの
雑貨ぞろえで良かったです。
器もレモン色のものがあってなかなかキュートでした。

以上、オチなし。