「経営の心得」著:小山昇
一貫して中小企業の経営者の視点をとっており、シンプルで分かりやすい断章形式の本です。
中小企業とは経営資源に余裕のない会社と思ってもらえば差し支えはないでしょう。
そういう会社では特にコミットメントを求めないと
すぐにガタガタになってしまうわけで、
ブラック化する風土の現れやすい状況です。
小山氏もそうした中で、当然
強烈な会社を経営していると思うのですが
それなりに社員の方は納得感を持って働いているだろうとも思います。
それは評価に関して次のような方針が見られるからです。
「見えるものを評価する、それも結果よりも行動を評価する」
「評価の基準は明確にして社長も含めて一律に適用する」
「評価の結果は賞罰問わず形にして広める」
他のティップスは企業規模によっては
使いにくいものもあるかもしれませんが
評価の方針はどこにでも適用できるものかと思います。
- 作者: 小山昇
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2011/10/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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甲乙つけがたいという時点で、
甲にも、乙にも違和感を抱いているはず。
甲も乙も不採用が正解。
なるほど、大企業はここで両方いけるんでしょうな。
ちなみに、小遣いの使い方もこれでいいでしょう。
ほとんどの会社はできの悪い人を動かすが、
できの悪い人はどこへ行っても結局ダメ。
続いているのはじっくり同じ仕事で教育したほうがいいということですが
それは正直に言えば原因次第でしょう。
ただ、異動自体にコストがかかることは間違いないうえに
動かせば解決に近づくだろうというのは甘い見通しでしょうから
小さい企業でアレコレ動かすなということにはなるか。