ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

「小さな会社のはじめてのブランドの教科書」著:高橋克典

ブランドは小さい会社こそ大事にしようという話ですね。

特に今は検索性が高くなっているので、
何かオンリーワンであれば検索された時にもオンリーワンです。

方向性として、地域性を出すことも示唆していますが、
地域性はそれ自体が記名性の高い検索タグになります。
もちろん、その中に競合がないわけでもないでしょうが、
世界中でオンリーワンである必要もないわけです。

ただ、細部としてみるといまいち体系化しているわけでもないし
個別の事例が少なくもないが、多くもない。
ちょっと総花的で食い足りないかなという気もしました。

ブランディングは、会社の方針や将来への方向性を明確にしてくれます。そしてブランディングで社員のベクトルが同じ方向に向けば、人間関係のトラブルも減ります。(p.8)

未然に減らせるかはわかりませんが、
少なくとも公平なジャッジをしやすくなりますよね。
明言されていない部分でも指針があれば、動きやすくなるというのはあります。
ただ、それは具体的に社員がそのような方針で動いていると
実感しないといけないのでここのマネジメントが社長には求められます。

中小メーカーなら、できるだけニッチな部分を手がけると、スイッチングコストが高くなり、発注元はおいそれとメーカーを替えられなくなります。このスイッチングコストをいかに上げるか?が、OEM生産で高い利益率を確保し続ける一つのコツと言えるでしょう。(p.72)

ここはひとつの肝になる部分。
ただ、ニッチな商品を作る以外にもスイッチングコストの上昇には方法がある。
そうしないと、ニッチな商品は需要構造の変化が変わった時に脆弱だから、
ニッチさだけを追求するのはリスクが高い。