ヨモジジ(freaks ver.)

本と雑貨と音楽と、街歩きが好きなオッサン。1981年生まれの珈琲難民が好き放題に語る。レビューのためのブログ。

「第七官界彷徨」尾崎翠

正直に言いますと、
もっとわけの分からんものを想像してたので、
ちょっと肩透かしでした。

だって、第七官界という言葉が意味わからんし
気になるじゃないですか。
でも、ほとんど触れない。
それはむしろ大モチーフとしてどの場面でも
それがあるんですよってのも伝わるけど、
むー、うーん、それよりも可愛らしい
少女趣味がむしろ前面に出てて、
それはそれで平和な気分にはなりました。よ。

たとえば、家の中で肥溜めの研究をするなんてのも
ちょっと信じがたいですが、そういう場面がある。
でも、これも少女とまったく逆のスタンスにいる
人間のすることですから、少女趣味の主張になるのです。


というか、第七官界なんてのはそのへんの
SF(すこしファンシー)な空間のことやもしれません。
気の利かない男としてはおどおどのぞくが関の山、
語るのはこの辺でおしまいです。

第七官界彷徨 (河出文庫)

第七官界彷徨 (河出文庫)