2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
軽やかなエッセイでありながら真摯に問いと向き合ってきた軌跡が感じられるよい作品だ。Webサービスやアートとしてのインスタレーションなど 様々な事績が語られているけれども、どれもコミュニケーションのデザインにかかわるものであり、 タイトルに「言葉…
アルゼンチンの女性作家による短編集。 南米の小説に期待されるようなマジカルな展開もあるんだけれど、 この人の特徴は、何か淡々と超常的な展開を受け入れているところにある気がする。物語としても、欠けたものを取り戻す話ではなく、 もう戻らないことを…
玄田さんはあくまで編者としての立ち位置だが、 20人以上の報告をまとめて総括もしてくれていて 投げっぱなしのアンソロジーにしてないのがありがたい。それぞれに重なる領域もありつつも、 色々な切り口がこの問題に関わっていることが分かる。業界における…
ちょうどナボコフの「ルージーン・ディフェンス」を読んでいるところであったので、 チェスの話というところに興味が湧いて手にとった。どちらもチェスをモチーフにした 素晴らしい作品だということは言うまでもないが、簡単に比べてみると ナボコフは幻惑的…