「第七官界彷徨」尾崎翠
正直に言いますと、
もっとわけの分からんものを想像してたので、
ちょっと肩透かしでした。
だって、第七官界という言葉が意味わからんし
気になるじゃないですか。
でも、ほとんど触れない。
それはむしろ大モチーフとしてどの場面でも
それがあるんですよってのも伝わるけど、
むー、うーん、それよりも可愛らしい
少女趣味がむしろ前面に出てて、
それはそれで平和な気分にはなりました。よ。
たとえば、家の中で肥溜めの研究をするなんてのも
ちょっと信じがたいですが、そういう場面がある。
でも、これも少女とまったく逆のスタンスにいる
人間のすることですから、少女趣味の主張になるのです。
というか、第七官界なんてのはそのへんの
SF(すこしファンシー)な空間のことやもしれません。
気の利かない男としてはおどおどのぞくが関の山、
語るのはこの辺でおしまいです。
- 作者: 尾崎翠
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/07/03
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