おそるべき少女たち
今週のジャンプ、「鬼滅の刃」は
レトロな見せ場の作り方込みで好みです。
ジャンプには珍しくオシャレさんです。
(大体あの辺の作家はすぐフォルムに凝るけど、
その前に、素材とかテクスチャとかあるでしょ)
鬼が現れる世の中で、噛まれると鬼になってしまう。
和風ゾンビホラーですな。
親は殺され、妹が噛まれてしまって鬼になってしまう。
お兄ちゃんは敵討ちとそれを治す方法を探しに旅に出る。
妹は守られる存在でありながら、
同時に鬼に対抗できる直接の力でもあります。
こういう表現はどこかでも見たと思い出すと、
アイアムヒーローの比呂美ちゃんですね。
「津波からの生還」 編:「石巻かほく」編集局
まぎれもなく、被災者の声がここにある。
主婦の人もいれば、役所の人もいる。
食堂経営の人もいるし、漁師の人もいる。
レスキューの人もいる。みなひとしく被災者だ。
これを読んでいる途中に九州の地震は起きた。
読んでいなければ「ひどいことが立て続いた」という
陰惨な額装に飾ってしまうし、今もそうでないとは言えない。
けれども、間違いなく別種の災害であるし、
一つの原因とみられている多数の悲劇は
それぞれ別種の悲劇だ。
だから、これはモニュメントではない。
モニュメントは代表してしまう。
そうではなくて、代表されないものを個々人が抱える。
それは話し言葉で伝えられて、そうしてはじめて個々人が抱えるのだ。
彼らは死者と手をつないでいる。
ことばによってその手はつながっている。
あの場にいなかった読者と、
この場にいられなかった死者の手は
この人たちのことばによってつながる。
それはモニュメントではないが、
モニュメントに捧げられた花束とは同じかもしれない。
- 作者: 三陸河北新報社「石巻かほく」編集局
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テックノロジーの進歩にはおったまげるねぇ。
3Dテレビはなんというか、こけおどしだった。
ペッパーもすごいと思ったけど、まだ何かを拡張する感じでもない。
人がそこにいればいいからね。
それに比べると
ケータイ電話は明らかに劇的だった。
ケータイを基礎としたネットワーク文化も劇的だ。
大雑把なくくりではあるけれども、
できることの枠が完全に一歩踏み超える感じ。
テクノロジーにはそういう瞬間がある。
胡散臭いってのは新しいってことだ
最近見ていたTEDでこんなものがあった。
アレックス・キップマン: ホログラム時代の未来にあるもの | TED Talk | TED.com
これMicrosoftが開発したホロレンズという製品。
あぁ、あのバーチャルボーイの成れの果てか。
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バーチャルボーイは1995年発売とあるから20年も昔だ。
そら僕もガキンチョでかなり欲しかった。
フルカラーではない代わりに、
視差効果を使って立体的な迫力が出るというのが触れ込みだった。
でも、なんかあれ装着してるのカッコ悪そうだし、
何より1人でしか遊べない感じがつまらないかもしれないとも思わせた。
たぶん、似たようなことをみんな思ったのだろう。
たいしてヒットすることなく、波に消えていった。
人に勧めにくいものは売れない。
逆に人にすすめたり、誘うこと自体に楽しみがあれば売れやすい。
SNSの発展はそういうことだし、
音楽なんかでもインストより歌モノが売れるのは
カラオケでみんなが楽しめるからだ。
売れるかどうかは知らんぜ
さてさて、じゃ、このホロレンズはどうなのか?
確かにまわりからしたらかなり不可解な異物には違いない。
けれども、これは環境にフィットするのだ。
正確に言うと、このレンズは
外の環境のレイアウトを把握し、たとえば、
新製品の3Dモデルを机のうえに置くようなことができる。
これはちょっと今までのアプローチと違う。
類似商品でgoogle glassというものがある。
人から借りて使っただけでは分からないGoogle Glassの10の魅力とは? | Overtex Times By 朝山貴生
こちらのレビューは仕事でどのように便利かという観点がメインで、
実用的で簡単にすばやくアクセスできるインターフェイスとして紹介されている。
一方で、hololenseはもう少し熱っぽく語られる。
すまない、Oculus。HoloLensを買うことにしたよ | TechCrunch Japan
私にとってこのテクノロジーの魔力とは、現実世界と拡張された世界が交差しているということだ。私はどこか遠いワンダーワールドに没頭することにはまったく興味がない。でも、自分の周囲の世界を変えられるキットが3000ドルだって?その話、のった。
わくわくする感じが伝わる。
でも、これってやっぱり付けてる人じゃないと分からんから伝わりにくいかなぁ。
でも、複数の端末を使ってリンクさせれば、
同じ拡張現実を見てあーだこーだできるだろうから、
その点で確かに伸びしろはあるだろう。
普及のカギはその辺にありそうな気がするなぁ。
枠を越えるか、否か
先の引用はホロレンズの特徴のほとんどすべてを言い表している。
外界と遮断するのではなく、この現実の環境に加える。
単純に、ほら、これは「枠」を踏み越えたんじゃないか?
ところで冒頭に紹介したTEDのビデオで開発者はさらに先の構想も語っている。
それによると、現実の世界をテクノロジーが把握すれば
触覚や温度も再現できるようになるはずだということ。
この欲望は、しかし科学のいまだ夢であるようなことでもある。
シンギュラリティとは僕らが理解するより先に
テクノロジーが世界を理解することを指しているのかもしれない。
とすると、テクノロジーに我々は教育される日も近いわけだ。
(なんだ別に文字ができた頃から何も変わらないのか)
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触覚や温度を再現できるようになってしまえば、
VHSやインターネット普及の原動力になった
アダルト業界の力を借りることができるので、相当普及するかもね。
第四の大陸:読了レビュー
地理学上の発展と、アメリカの発見、
そしてさらにキリスト教的世界の変遷をからめて
歴史の移り変わりを見る本。
どれも興味深いのではあるけれど、
どれかひとつにしぼっても十分に面白いだろうに
かえって欲求不満に感じるところもある。
人によっては、未開の地を探検するコロンブスに
ベンチャー的な精神を見出し、その時の
パトロンとの関係であるとか、実際的な諸問題を考えるきっかけになるかもしれない。
あるいは、古代の世界観について、
あきれるような間違いとともに、また同時に早くから
地球が球面であることを理解していたことなどをあわせて見るに
いかに想像力と推測が仕事をしてきたかについて想いを馳せてもいい。
アメリカという名前については
「場所のない大地」ということで同時代の「ユートピア」概念を引き出している。
僕はふと、カズオイシグロの「わたしを離さないで」に出てくる「ロストコーナー」を思い出した。
どちらも科学技術(あるいは知識)と
倫理(あるいは宗教的世界観)の摩擦から生じた文化的な飛び地である。
これはフロンティアなのか、それともモラルの崩壊なのか、
アメリカに引きつければ、旧世界を残しながらも、
その地には独自の文化とモラルが改めて育つ、とは言えるか。
- 作者: トビー・レスター,小林力
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- 作者: カズオ・イシグロ,土屋政雄
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はじめに。
どうもこんにちわ。テツです。
ブログをいろいろと作っているのは、
最近はPCを出すのが面倒でiPadでほとんどすべてすませてしまうのですけれども、
その時に、iPadで使いやすいブログがイマイチ定まらなかったのです。
ただ、昔残ってたアカウントからはてなみたら
どうも使いやすそうなので、ちょっとこれにも乗っかろうかなと。
で、見た感じアフィリエイトリンクも使いやすそうなので
ちょっとやってみたかったアフィリエイトブログにしたいと思います。
でも、なんかアフィリエイトのためのブログはつまらないし、
そんなので勝負できるとは思ってないので、
レビューする人として、なんでもレビューしていきたいと思います。
素材にはこだわって目利きしたいところ。
街に出て気になった雑貨があればアマゾン関係なく載せましょう。
本はブクログがあるので、流用もしますが、
たまにはパッケージでオススメするということもしたいですね。
CDやアプリは、そうねぇ、気が向いたらで。
ちなみにタイトルは、メモライズ時代からの使い回しカテゴリです。
四方山時事放談ということなんで、社会に対するレビューもするかもしれません。
でも、難しくするよりは美しくしたいですね。
最後にいつもの引用で終わりにしましょう。
戦争に反対する唯一の方法は、各自の生活を美しくして、それに執着することである
吉田健一