「正確な決算を早くラクに実現する経理の技30」著:中尾篤史
経理という仕事は、コストセンターと呼ばれてしまうが、
それ故に非効率が気づかれないまま放置されてしまうことが恐らくある。
そういう点で、何に気をつけて点検するべきか教えてくれる本である。
驚くような技があるわけではない。
そりゃそうだよな、という点も多い。
ただ、やり方を変える時の導入コストで二の足を踏むのは本当にもったいない。
経理には繰り返しの業務が多いので、やり方の見直しで得られる
継続的な効果は必ずや導入にかかった数日を取り戻してくれる。
AIによってとって代わられる職種だと言われるが
そもそもAIを導入するのは人間である。
日頃の仕事に埋没することなく
新しいシステムがあれば柔軟に適応できるよう
仕事全体の流れの見通しをよくしておくことを心がけたい。
- 作者: 中尾篤史
- 出版社/メーカー: 税務経理協会
- 発売日: 2015/12/29
- メディア: 単行本
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自社の業務分析をしてみる
理想と現実のギャップからボトルネックを見つけ出す(p.9)
まずはこれ。
スケジュールは日単位で作成する
翌年もスケジュールを更新して使用することでミスをなくす(p.24)
決算の前に個別勘定の集計を先に欲しい部署があったりするかも。
業務をおおまかにでも書き出しておくと
スケジュール兼、業務リストになっているのがポイント。
来年も基本的には同じなので、それを確認してから始めると早い。